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田楽

津府から届いた季節菓子のもうひとつは、「千本桜」 と同じ菓子司・鶴聲庵の 「田楽」 だった。
「田楽」 とは、酒友の 「おでん」 の語源に当たるものであろうが、普通名詞をそのままに菓名にしているのが面白い。 片方が 「五平(御幣)もち」 のように食餌と間食との中間に向かったのに対し、田の神への捧げものがそのまま菓子に成ったのであろうか?

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本体のことは措いて、平たい竹串に刺されて、甘い白みそを絡めて軽く焼かれている。 食いしん坊には、包まれた透明ラップに味噌が持って往かれるのが (左の串) 如何にも悔しい。
題紙にあるように季節のものらしく、「冷蔵庫に入れて下さいね」 という言葉を添えて頂いた。

さて、本体のことをどう言えばよいだろうか。 もちろん、豆腐ではない。 つまり、味噌でんがくではない。 最初の口当たりはフワッと来るが、西欧のマシュマロのようなメレンゲ菓子ではない。 口に入れて粘りを伴うから、山の薯が原料だと思われる。 されど、じょうよう粉 (薯蕷粉/上用粉) を含んだカルカンのような腔中の残り味もない。
   当庵主の眼も舌も妖しいもので、WEB記事によると、
   卵白によるメレンゲだそうだ。

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