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読み取り誤差 2

  Web地図の読み取りと、国土地理院の表示の間のチェックをしていませんでした。(一時中断していたのを再開、文脈を少し改訂しました。 06/01/25)

  1/10000 地形図「岡山」の経度緯度の適宜な交差点について、Web地図上で相当点をクリックして、読み取る実験をします。
  例えば、この地形図[平成2年版]の東南隅近くに、(34.65000/134.954167 = 旧・日本測地系)の地点があります。  行政地名では、門田文化町2丁目3丁目の境、奥市運動公園から南進して東山峠に向かう辺りです。  Google 地図を読み取ると、異なる値が得られます。  距離にして、数百メーター(a few hundred meter) に達します。  それは、google 地図が基本的に GPS に準拠していて、これが「世界測地系」が基準になっているからです。

  このような経過ですから、この稿の執筆は一時中断していましたが、再開します。  話を本筋に戻すため、数値を経緯度角で議論します。  まず、上で述べた地点の本日(06/01/25)時点での読み取り値は、
  北緯  34.653245 度= 34度39分11.682秒 (+11.682秒) [+11.64秒]
  東経 133.951548 度=133度57分05.566秒 ( -9.434秒) [ー 9.59秒]
が得られました。 カッコ内の+、-は紙地図(旧基準)の数値に対してWeb地図(新基準)の数値の多寡を示しています。  なお、秒角で小数点以下3桁表示していますが、クリック誤差は2桁目に「2」程度ありそうです。
  「岡山」の左下隅には適切な標的がなく、誤差の混入を考慮すると、詳しく調べる意味が乏しいので、上の左右の隅について同じ作業をして結果だけを示しておきます。
 <右上隅>
  北緯  34.694891 度= 34度41分41.608秒 (+11.608秒) [+11.62秒]
  東経 133.951482 度=133度57分00.335秒 ( -9.665秒) [- 9.59秒]
 <左上隅>
  北緯  34.694891 度= 34度41分41.608秒 (+11.606秒) [+11.61秒]
  東経 133.888986 度=133度53分20.350秒 ( -9.650秒) [- 9.57秒]
  ここで、行末の [ ]の中の数値は、国土地理院が公開している「差分値」 です。  クリック結果が適切な値を示していることが判ります。 06/02/01 追記

  なお、ここで言う「世界測地系」が人工衛星に依存していると言っても、天文学で言う「天文系」とはまた異なるのです。  わが国の経度基準は、明石市立天文科学館に置かれていますが、この場合の東経135度は天文系に依るもので、どちらの「測地系」でもジャスト135度ではないのです。
  科学館の Web 情報では、旧・日本測地系/世界測地系(新・日本測地系)の東経135度は、天文系の135度の「西側」およそ370m/120mにあるそうです。  つまり、(この近傍だけで言えることですが)両者の差は約250mで、経度差に直すと約 27/10000度 = 9.9秒角です。  つまり、旧・測地系で描かれた地図上の標的を、新・地図上で見つけてクリックすると、それだけ「若い」数値が表示されます。
  また、改正・測量法施行令[2002年]に依ると、東京麻布台の原標の読み取り値は、東経133度44分40秒5020 が 同28秒8754 に変更され、北緯35度39分17秒5142 が 同29秒1572 に読み直されます。  つまり、東経に関して言えば、(この位置では)11秒角強 だけ「若い」値になったのです。
  細かい議論を避けて良いものならば、「岡山」で得られた結果は「東京標準」/「明石」 の結果と充分整合していると結論付けられます。 <何度も書きますが、新/旧の変更値(差分)は全国で一定値ではありません。>

  しかも巷間では、日本の測量法法が2002年に改正されたのを受けて、google(日本)が 05年12月から、新・日本測地系(JGD2000)の、しかも最新バージョンに、合わせたという情報が流れています。  事実、05年10月下旬の読み取りと、06年1月上旬の読み取りでは、誤差を越えたズレが見受けられる場合があるのです。 <このことの深い議論は、今となっては、必ずしも建設的でないので、深追いしないでおきます。>

  地表の「絶対位置」を指定するのは、このように、非常に困難なのです。  ただし、高々10km角の空間で、「相対位置」を問題にする限り、測地系の差異に悩むことはありません。  今の WorkShop では、ワンポイント測定で2~3mの誤差を許容し、平均値で1m以下の精度を諦めているからです。
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